先祖代々暮らしていた家、あるいは、両親が建てた実家を、誰もが相続できるわけではありません。思い出のある家にそのまま住み続けることができ、親が亡くなったあとは自分名義の家として所有することができるのは、とても幸せなことです。
しかし、親族が相続したはずの家に誰も住む人がおらず、空き家になってしまっているケースが増えています。
空き家になってしまった家をそのまま放置しておくと、家はどんどん傷んでいきます。放置される期間が長くなると倒壊の危険もあるので、できるだけ早い時期に片付けることが大切です。とはいえ、長年暮らしてきた、たくさんの家財道具や思い出の品々がつまった実家の片付けは、簡単ではありません。
こういった状況をうけ、近年、多くの業者が空き家の片付けを専門に行うようになってきました。自力で片付けることが難しい場合なども、業者を利用することでスムーズに実家の片付けを済ませることができます。
「空き家になった実家は自分で片付けるべきか、業者に頼むべきか?」。実家の空き家問題について、ご紹介します。
人生で一番高い買い物といえば、「家」。自分の家を持つためには、何千万、ときには何億というお金がかかります。しかし、そんな必要もなく、長年暮らしてきた、思い入れのある実家を相続できることは、第三者から見ればとてもうらやましいことです。
しかし、相続されたにもかかわらず、誰も住まずに放置されている家がたくさん存在するのはなぜなのでしょうか?
兄弟が一人ではない場合や、両親の兄弟といった存在がある場合、すんなりと家を相続することができないケースが多いようです。
残された家を誰が相続するかということを明確に指示した、遺書や公的な書類が残されていれば問題ないのですが、そのようなケースは実際まれです。はっきりさせる前に所有者が亡くなってしまった場合、誰が家を相続するか話し合いで決着がつかないまま、どうすることもできずに年月が過ぎてしまうということもあるようです。
仕事などの都合で実家から離れて暮らしている人や、すでに自宅を構えてしまった人にとって、残された実家をどうするかということは難しい問題です。
実家を相続したからといって、生活に不便な場所にあったり、通勤や通学に適さない場所にある実家にすぐに引っ越すことはできません。設備が古かったり、暮らしにくい間取りの家や、老朽化してリフォームが必要な家の場合は、無理してそこに住むよりも、手放してしまったほうがよい場合もあります。
しかし、思い入れのある実家を売ったり、取り壊してしまうことができず、ためらっているうちに年月が経ってしまうということもあるようです。
持ち主にとってはさまざまな事情があったとしても、空き家になってしまった実家をそのまま放置しておくと、家が傷み倒壊の危険があります。地域にとっては防犯上の問題や景観を妨げるといった悪影響も発生します。
そのため、2014年に「空き家対策措置法」が制定。放置された危険な空き家は、行政が強制的に撤去することができるようになりました。また、地域にとって悪影響があると判断された空き家は、固定資産税の軽減措置の対象から外されるという法律も制定されています。
この先、空き家を放置することは持ち主にとって大きな負担になっていくかもしれません。
住む人がいなくなってしまった実家の片付けは、親族や親類、関係者などが集まって、自力で行うこともできます。
たとえ半年でも、人が済まなくなって放置された家は荒れてしまいます。
形見分けが終わったあと、少しずつでもごみや不用品の処分を進めていくことで、片付けをスムーズに済ませることができます。生ごみや食品の処分、あきらかにごみとわかるものの処分から先に進めていく方法がおすすめです。
まだ使えそうなものや、新しいものなどがたくさん残っている場合は、まとめて売りに出す、必要としている人にゆずってしまう方法がおすすめです。
高値での買取は期待できませんが、不用品買取業者に出張査定を依頼する方法なら、まとめて大量に引き取ってもらえるうえ、運び出しや運搬の手間もかかりません。
不用品の分別やちょっとしたごみの処分などを自力で済ませ、特別な技術を必要とする作業などを業者に依頼する方法がおすすめです。
エアコンの取り外し作業や、大型家具などの粗大ごみの回収・処分は、専門の業者に依頼することでスムーズに片付けを済ませることができます。その後のリフォーム工事や家の解体作業なども、専門の業者に依頼して行います。
住んでいる人が誰もいなくなり、長年放置されていた空き家には、さまざまな危険があります。片付けをする場合は、十分に注意して作業を進める必要があります。
親が亡くなり、十分な片付けができないまま放置されていた場合、実家がゴミ屋敷のような状態になってしまっているケースもあります。
ゴキブリなどの害虫が大量発生していることが多いので、片付けを始める前に、帽子や手袋、マスクなどを用意しておくことが大切です。あまりに状態がひどい場合は、無理に自分で片付けずに、プロに任せることをおすすめします。
古くなって老朽化した家の片付けは、床が抜け落ちたり、壁が剥がれ落ちる危険、場合によっては倒壊などの危険にも注意が必要です。
この場合も、無理に自分で片付けるよりも、必要に応じて専門の業者に片付けを依頼するほうが安全です。
十分な人手や時間的な余裕があれば、自力で実家を片付けることができます。しかし、次のような場合には、専門の業者に依頼して片付けをすませる方法がおすすめです。
仕事などの都合で片付けに十分な時間をかけられない場合、実家が遠方で、何度も足を運ぶことが難しい場合、専門の業者に片付けをすべてお任せで依頼することができます。
事前に、必要なものや貴重品を仕分けして回収しておけば、立ち合い不要で片付けてもらえます。
大量の不用品やごみを処分する場合、自治体のごみ回収では間に合わないことがあります。また、大型の家具や電化製品、リサイクル対象となっている家電、自治体のごみ回収では引き取ってもらえないものを処分する場合などは、民間の不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。
回収手数料がかかりますが、自宅まで回収に来てもらえるうえ、まとめてすべて引き取ってもらえるので手間がかかりません。
誰も住まなくなってしまった実家が空き家になって放置される、というケースが増えています。
空き家の片付けは、残された家族にとって対処が困難な問題ですが、専門の業者のサポートでスムーズに片付けをすませることができます。どこから手をつければいいかわからない!といった場合、まずは、相談してみることをおすすめします。
回収内容についてお教えください。詳しくご記入いただくほど、制度の高いお見積もり可能です!
不明点等はスタッフが丁寧に確認いたしますので、まずは分かる範囲でお気軽にご記入ください。