夜中に急に電気が切れて、あわててコンビニに走ったなんていう経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
自宅の照明をLEDに変えることで、そんな事態は激減するかもしれません。
今回は、照明器具に欠かせない「電球」について、近年主流となっている「LED電球」の仕組み、白熱電球との違い、LED電球を選ぶメリット、お得な処分方法などをご紹介したいと思います。
家電量販店やショップの電気製品コーナーには、LED電球がたくさん並んでいます。それに対して、白熱電球の姿はごくわずか!
家庭だけでなくさまざまな場所で使われる照明は、白熱電球や白熱灯からLEDにシフトしつつあります。
電気による照明が発明されて以来、世界中で白熱電球が使用されてきました。しかし近年、白熱電球や白熱灯からLED照明への置き換えがすすめられています。
どうして白熱電球ではいけないのでしょうか?
照明として使われている白熱電球は、実は、電力の消費効率がとても悪いのです。
白熱電球を使っていると辺りが温かくなりますが、それは、光と同時に熱を発しているからです。白熱電球が使用する電力のうち、光を発するために使われているのはわずか10%程度といわれています。およそ9割の電力を、ムダに消費しているということなのです。
LEDによる照明は、少ない電力でより明るく辺りを照らすことができます。ムダに使われるエネルギーを減らしていくことで、大切な地球環境を保護することができるのです。
省エネ法(正式名称「エネルギーの使用の合理化に関する法律」)という法律があります。
1979年に制定された国の法律で、さまざまな方法で、石油や電力といったエネルギーの使用を削減していこうとする取り組みです。定期的に改正(見直し)が行われており、2012年には、白熱電球の生産を中止し、より消費電力の少ないLED電球にシフトしていくという方針が出されました。
この要請を受けて、国内の多くの大手電機メーカーが白熱電球の生産を終了。ほとんどのメーカーの白熱電球が、店頭から徐々になくなってしまいます。
生産中止とはいっても、国内での白熱電球の生産が完全になくなってしまったわけではありません。LED電球への置き換えが難しいタイプのものについては、現在でも白熱電球の生産が行われており、いくつかの電機メーカーは、現在も白熱電球の生産を続けています。
国内の白熱電球生産が完全になくなってしまうということは、今の時点では、まだなさそうです。
自宅の照明を白熱電球からLED電球に変更する場合、一般的なサイズや形状のものであれば、今まで白熱電球を使ってきた照明器具にそのままLED電球を使うことができます。
LED電球は白熱電球と同じように使えるよう、白熱電球とほとんど同じサイズやかたちで作られているので、店頭で選ぶ際も、迷わずに必要な種類のLED電球を選ぶことができるでしょう。(明るさを調節できる照明器具には調光タイプ用のLED電球が必要ですのでご注意ください!)
とはいえ、白熱電球とLED電球にはとても大きな違いがあります。
それは、LED電球の値段がとても高いということ!
白熱電球は、安いものであれば、60Wの明るさの電球を1個100円程度の金額で購入することができます。しかし、60Wの明るさに相当するLED電球の販売価格は、1個およそ1000円程度。
約10倍の販売価格になっているのです。
メーカー、販売店によっては多少値引きされていたり、もう少し安く買うことができるかもしれませんが、白熱電球の販売価格と比べるとそれでもかなり高額です。
しかし、本体価格が高額なLED電球は、白熱電球よりも経済的に優れた点があります。
LED電球の寿命(どれぐらいの年数使い続けることができるか)と、消費電力(電気料金)については、白熱電球よりも圧倒的に優れているのです。それぞれの数値について、どれくらいの差があるか比べてみましょう。
1) 平均寿命はなんと20倍!
電球をどれくらいの期間使い続けることができるかということは、とても重要です。寿命が短ければ頻繁に交換が必要になり、その都度新しいものを買いにいかなければなりません。
一般的な白熱電球の寿命はおよそ6ヶ月。それに対し、LED電球の平均寿命はおよそ10年といわれています。その差は、なんと20倍!LED電球1個の値段は、白熱電球の20個分の値段に相当すると考えることができます。
※ 実際には、電球の寿命は、使用時間の長さや使用頻度によっても変わってきます。この数字はあくまでも、およその数値ですのでご注意ください。
2) 消費電力はわずか11%
白熱電球の明るさは消費電力(ワット数)で表されますが、LED電球の明るさはルーメンという、光の単位で表されます。
例えば、60Wの白熱電球の明るさに相当するLED電球は810lm(ルーメン)です。810lmのLED電球の消費電力はというと、なんと、わずか7W。LED電球は、白熱電球と比べて9割近く消費電力を減らすことができるのですね。
<白熱電球をLED電球に変えることによる4つのメリット>
・電気代(消費電力)を9割減らせる
・20倍長持ちする(購入費用が激減)
・交換の手間が激減
・地球温暖化防止につながる
LEDはLight Emitting Diodeの略で、光を放つ半導体という意味です。
電圧を加えると発光する(光る)物質「発光ダイオード(半導体)」が発明されたのは、1962年のことです。そこからさらに開発がすすめられ、1990年代になってようやく、現在のような照明として使うことができるようになりました。
発光する半導体は、2種類の半導体を組み合わせてできています。それぞれの半導体に双方向から電圧を加えると電流が流れるのですが、電流がぶつかり合ったところで余ったエネルギーが「光のエネルギーに変換される」という仕組みになっています。
この光のエネルギーが、LED照明として利用されているのですね。
新しくLED電球を購入するとき、どのようなメーカーのものを選べばよいのでしょうか?
国内の大手電機メーカーの多くが、LED電球を製造販売しています。
中でも、店頭で多く見かける、ネットなどでも数多く販売されているLED電球のメーカーは、パナソニック、東芝、アイリスオーヤマ。この3つのメーカーの製品は、サイズ(口径)、明るさのレベルについても幅広いラインナップがあるので、必要なLED電球を選ぶことができます。
そのほか、日立、三菱電機も、一般的なサイズのLED電球を製造販売しています。
<おすすめのLED電球メーカー>
・パナソニック
・東芝
・アイリスオーヤマ
LED電球は寿命がとても長いので、少し使用した状態のものでも中古で売ることができます。
中古の照明器具などを扱う専門店、リサイクルショップなどで中古のLED電球を売ることができますが、店舗によっては、未使用のもののみ対象としている場合もあります。
近場のリサイクルショップなどで買取できない場合は、ネットのフリマサイトやオークションサイトに出品する方法がおすすめです。場合によっては少し時間がかかるかもしれませんが、1個だけでも出品することができるので、廃棄処分するよりもお得に処分することができます。
使い終わったLED電球や、不要になったLED電球は、自治体のごみ収集に「不燃ごみ(燃えないごみ)」として出すことができます。そのまま、収集ボックスに入れることができますが、ガラスが心配な場合は、購入時の箱に入れるか、新聞紙に包んで出すことができます。
割れていたり、ヒビが入って危険な場合は、紙に包んで表面に「危険」と書いて出すと安全です。
地球温暖化の一環として白熱電球からLED電球へのシフトが進められています。
LED電球の仕組み、白熱電球との違い、LED電球を選ぶメリット、お得な処分方法などをご紹介しましたので、ぜひ、参考にしてみてください!
回収内容についてお教えください。詳しくご記入いただくほど、良い見積もりが提案される確率があがります!
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