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世界で問題になっているアニマルホーディングの実態とは?

以前こちらのコラムで、日本における「ペット屋敷」の問題を取り上げました。

 

ペット屋敷とは?
十分な餌を与えずにたくさんの動物を放し飼いにしていたり、家の中に動物を閉じ込めて、あたり一面に動物の悪臭をまき散らしているような家があります。悪臭に騒音、近隣の住民にとっては、大変な迷惑です。
もちろん、そこに暮らす住人にとっても、決して居心地のよい状態のはずはありません。動物の世話どころか、自分たちの生活もままならなくなったような状態が、ペット屋敷です。

家の中の衛生状態が悪化し、重度のごみ屋敷さながらの状態になったペット屋敷は、そこで暮らす人、動物だけでなく、近隣の住民の生活、健康にも悪影響を及ぼします。

 

この問題は、ごみ屋敷同様、日本だけの問題ではありません。
ペット屋敷問題は「アニマルホーディング」と呼ばれ、世界中で問題になっているのです。

 

今回は、世界のアニマルホーディング問題について、ご紹介したいと思います。

 

 

1.アニマルホーディングってどんなもの?

アニマルホーディングは、日本では「ペット屋敷」、「多頭飼育崩壊」、「病的な多頭飼育」などと呼ばれるものです。

 

ホーディングは(hoading)は、度を超えた大量のものを収集することを止められず、そのために非常に苦しい状態に陥っていることを表します。
脅迫的ホーディング、またはホーディング障害とも呼ばれ、アメリカでは、精神障害のひとつとして考えられています。

このホーディングの対象が「動物、ペット」になっているものが、アニマルホーディングです。

 

 

2.アニマルホーディングの実態

ブリーダーや、動物が好きでたくさんの種類の動物を自宅で飼っている人はたくさんいますが、動物を自宅でたくさん飼育すること自体は問題ではありません。動物を健康で安全な環境で飼育することは、アニマルホーディングとは違います。

 

アニマルホーディングをする人(アニマル・ホーダー)とは、自宅のキャパシティを超えた数の動物を所有し、狭いスペースに閉じ込め、十分な餌や清潔な水を与えず、不衛生な環境に放置している人たちのことです。
アニマル・ホーダーは、あちこちから動物を拾ってきたり、繰り返し繁殖させて数を増やし、決して手放そうとしません。当然、病院に連れていくことはありません。手入れもされず、排泄の世話もしてもらえず、動物たちは慢性的な病気を抱えていたり、飢えて、病気で死んだり餓死することもあります。

 

これは、動物たちにとっては、あまりに過酷すぎる環境です。
このような状況は当然、動物の虐待にあたりますので、動物愛護管理法に基づいて、飼い主は処罰されますし、動物たちを保護するボランティア団体などが介入するケースも多いようです。

 

アニマル・ホーダーによる動物虐待の事例

環境省が定期的に行っている「動物の逆他事例の調査報告書」というものがあります。


平成30(2018)年度の調査報告書では、2014年から2018年の間で起きた、新聞報道された動物の虐待等の事例の中で、「多頭飼育による飼養環境の悪化等」というケースが8件報告されています。

 

▶ 兵庫県神戸市のケース
40代の女性が市営住宅の賃貸契約を無視して複数の猫を飼育。市から10回以上も改善指導があったが全て無視し、最終的に強制退去処分となる。
退去後、部屋には53匹の猫、複数の猫の死骸が残され、床は腐食、電気も水道のメーターはほぼ動いていなかった。実は女性は他の場所に住み、たまに餌をやりに来ていたという。

 

▶大阪府大阪市のケース
50代の男性が市営住宅で複数の猫を飼育。
排泄物を放置するなどして、近隣住宅から悪臭やベランダにむらがるハエについての苦情が寄せられるも、8年以上も市からの指導を無視。退去命令も無視して居座り続ける。

 

環境省による平成30年度動物の虐待事例等調査報告書

 

 

3.世界中で問題になっているアニマルホーディング

アニマルホーディングによる被害やトラブルは、日本だけの問題ではありません。
アメリカを始め、アジア、ヨーロッパなど多くの国で、「多頭飼育による飼養環境の悪化」という問題が起きています。

 

▶ アメリカノースカロライナ州のケース
アメリカで起きたあるケースでは、一軒の家から、アヒルやウサギ、犬や猫など17種類、合計400匹以上の病気や死にかけている動物が保護された。動物たちは食料も水もほとんど与えられていない状態で、狭いゲージなどに入れられていた。
400匹以上もの動物たちを虐待し続けた2人のアニマル・ホーダーは「動物の救済者」を名乗り、不要なペットを引き受けていたらしい。アニマル・ホーダーの2人には、動物たちを虐待しているという意識はまったくなかったという。

 

 

4.アニマルホーディングを解決するには?

驚くことに、アニマル・ホーダーの多くは、動物たちを虐待しているという意識がありません。むしろ、自分は動物たちを保護して助けていると考えているケースもあるようです。
しかし、動物たちにとっては虐待ともいえる状況。さらに、動物たちへの虐待、近隣の住人に与える悪影響は計り知れません。

 

世界各地で起こっているこのような問題に、動物保護団体や場合によっては行政が介入し、動物たちを保護できるよう必死で取り組んでいますが、すべてに対応することはできません。
保護できたとしても、過酷な環境におかれ、精神的なダメージを受けた動物たちを受け入れてくれる家庭を探すことが難しいという現実があります。アニマルホーディングから解放された動物たちの多くは、精神的に健康な状態に戻ることが難しい状態にあったそうです。

 

スペインのアニマルホーディングに関する調査

スペインの動物愛護協会で、27人のアニマル・ホーダーを対象にした調査が行われました。
調査結果からわかったことは、調査したアニマル・ホーダーの半数近くが、モノをためこむホーディングも同時に行っていたということ、ホーディングが常習的に行われていたということです。

 

・ホーディングを常習的におこなっている
・動物だけでなくモノをため込む傾向もある
・27人中21人がひとり暮らし
・社会的に孤立している
・全員が経済的に困窮している

 

アニマルホーディングを解決するためにできることとは?

スペインで行われた調査から、もうひとつわかったことがありました。

それは、動物保護団体などが介入し動物たちを保護することができたとしても、アニマル・ホーダーたちの中には、再びたくさんの動物を集め始める例があったということです。
動物たちを保護すると同時に、ホーディングの根底にある問題を解決する必要があったのではないかと、研究者たちは考えています。

 

ごみ屋敷のケースでもそうですが、ごみやものを必要以上に集めて手放そうとしない背景には、孤独や寂しさがあると考えられています。
地域で孤立してしまう人をサポートすることが、アニマルホーディング問題の解決につながっていくかもしれません。


5.まとめ


世界中で問題になっているアニマルホーディングの実態についてご紹介しました。

 

「多頭飼育による飼養環境の悪化」により虐待を受けている動物たちを救うために、世界中の動物保護団体、ボランティアが活動を行っていますが、アニマルホーディングがなくなることはありません。

ごみ屋敷を含めたホーディングの問題は、一時的な対処では根本的な解決が難しい問題だといえます。アニマルホーディングによる動物虐待をなくすためには、アニマル・ホーダーの心の問題を解決することが必要なのかもしれません。

 

 

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